喜多嶋修 : 彼は本当に久々に私の心をとらえたアーチストです。彼のテンポとリズムは断然モダンで且つ西洋的ですが、それに日本の伝統的なメロディーや歌いまわしがうまくミックスされているのです。それは実にキャッチーで、いい意味で中毒になってしまいそうな位よく仕上がっています。
とにかく文句がないほど、素晴らしいんです。

DEEP FOREST の感性がアフリカンピグミーの歌や祈りからきているのと同様に、彼の “Beyond the Circle” は、日本の伝統メロディーや霊感的な着想から出来上がっています。そして聞き手を未知のテリトリーへ導いてくれます。
また、そこでは彼の和・洋を絶妙に融合した世界が展開されてゆきます。
古代日本の知恵がアンビアントダンスビートのエレクトロニクス世界をうまく和らげて、バランスのとれた音楽を創り出しています。
このアルバムを聞くことは、実に真の喜びです。
私は個人的に、初めてDEEP FOREST のアルバムを聴いた時と同じ感動を覚えるアルバムを長い間、探してきました。そして、ついにそれに出会うことが出来たのです。
喜多嶋修の “Beyond the Circle” が、まさにそれに値するものだったのです。
はっきり言って、私のような鋭い音楽センスを持つ者が、同じCDを1週間以上もカーステレオに入れっぱなしだということは、とても考えられません。
ふと気がつくと、何気なく彼のメロディーを口ずさみ、知らぬ間にリズムに乗ってハンドルを叩いているのです。

BOTTOM LINE : もし、あなたがDEEP FOREST のファーストアルバムと同じ感動を覚えるアルバムを、お捜しでしたら、彼のCDは間違いなくあなたを満足させてくれるでしょう。喜多嶋修の音楽性・スタイル・テクスチャーは実にユニークで、必ず、一聴に値するものです。
また、このアルバムは真の音楽愛好家の夢とも言えるでしょう。

マイク・ニーモイヤー
Mike Neimoyer